新型MPVに乗る。(セカンドシート編)

今日はMPVの研修に行った。
2月2日に発表になる新型MPVの用品説明やらコンセプトやらの解説など、新型を売るに当たっての営業マン向けの勉強会。今日の目玉はクローズドコースを使った新型MPVと比較競合他車との試乗会だった。
乗ったのは現行MPVプレサージュの2,4、オデッセイのアブソリュートと新型MPVの23Cとターボモデルの23T
サーキットをマツダスピードアテンザをペースカーにしてぐるぐると乗り回すのだ。
それぞれを体感して違いを知ってもらおうという趣旨だった。

んで、結果乗り比べてまず、

つーか現行型、全然イイじゃん!

コレは試乗会に参加した営業マンのほとんどが口にしていた。
なんとゆーか雑誌等の評価が良いにせよ悪い方にせよいかに誇張されているかがよく分かった。
まずは2列目シートの乗り心地をそれぞれ乗り比べたのだが…、
プレサージュが柔らかなフラットな乗り心地、オデッセイが若干硬めだが引き締まっていて不快感の無い乗り心地、それに比べるとMPVは設計の古さもあって振動が大きい……。
云々な評価がなされていることが多々あるが、そりゃちょっとした違いをスペックの数字と固定観念で大きく誇張した結果なのではないか知らんと思った。
実際に同じコースを同じように乗り比べることなんて滅多にあるわけでもない、結局ジャーナリストといえどそれらしいことをそれらしく書かねばならないからそーゆーことになる。そんで分かった気になってしまうんだな。

実際に乗り比べると、確かに違いはある。
でもそれはほんとに些細な違いでしかない、気にすれば気になるが、気にしなければ気にならない。その程度のものだった。
具体的には現行MPVの二列目はアイポイントが高く、しかも窓がデカイのでとにかく見晴らしが良い。前の見晴らしも含めてだ。乗り心地はミニバンにしては少し固めだが不快なほどではない。特に不満を感じるような乗り心地ではない。何よりも見晴らしの良さから来る開放感がベラボーにダントツだった。コレは今日乗った車の中でダントツ一番と断言できる。
一方プレサージュの二列目。
コイツは乗った瞬間、まず、シートの小ささに驚く。コレが普通だと思っていれば良いのかもしれないが(だいいち、座るだけなら問題無い)、他と乗り比べるとどう贔屓目に見てもゆったり感が無いのだ。走り出したときの乗り心地は、なるほど柔らかで快適な気がする。だが、ちょっとしたステアリング操作でロールしてそれが室内でも感じられるので60キロくらいのスラロームだとあっという間に酔いそうだった。こりゃ、関越道は良くても首都高じゃダメだな。
そんでオデッセイの2列目。
コイツはかなりイイ。唯一ベンチシートなのでシートが大きく、ゆったり座れる。外からの見た目ほどの狭さも感じない。乗り心地もMPVよりも良いと感じた。当然プレサージュのような不快なロールも無い。よく言われることだが、ミニバンではなくステーションワゴンの乗り心地だった。
んで新型。
コイツは現行MPVとオデッセイを足して2で割ってプラスアルファした感じ。まず乗り心地は当然だが一番良かった。ロードノイズも一番小さく、高速走行中もちょっとした段差を一番軽くいなしていた。
そしてシート。キャプテンシートだが現行型よりも圧倒的にでかい。つーかオオ!ケツがすっぽり!て感じ。オットマン付スーパーリラックスシートだと快適すぎて寝たくなります。けして眠たくなるわけではないところがミソですな。自分の意思で寝たくなるわけです。ただ、開放感は現行型の方が全然大きい。コレは現行型の偉大なところですな。

つーわけで2列目を乗り比べた感想。

開放感
オデッセイ<新型MPVプレサージュ<<<<<現行MPV

乗り心地
現行MPVプレサージュ<オデッセイ<<新型

という感じだろうか。
ただここで注意したいのは最下位のクルマに乗ってもけして不満は感じないだろうという点だ。オデッセイが狭ッ苦しくてかなわないわけでもなければ現行MPVがガタガタして不快だというわけでもない。
まあ、ものすごい大きなクルマに乗っている人や、高級サルーンに乗ってる人から見れば不満かも知らんけど。
普通のセダンやらハッチバックに乗ってる人なら不満は無いはずだ。しかも5年落ち、7年落ちのクルマに乗っている人ならかなり満足できるかもしれないレベルにあると言っていい。