新海誠デー

今日は『ほしのこえ』と『雲のむこう、約束の場所』を2本立てで見る新海誠デーとなった。

まずは『ほしのこえ』の感想。
見終わって一言、

左様ですか。

ってカンジ。

いや、まぁ、つまらなくはなかったですよつまらなくは・・・・・・。
ストーリーの流れは以前コミックスを読んで知っていたので特にこれといった感想もなし。
これを一人で作ったなんて『新海誠すげーぜ』ってカンジ。
ただ、そういった予備知識もなくなんとなく見た人の感想は

左様ですか。

ってカンジになるのではないのかしらん。
ちなみにコミックス版の方が色々描かれていてストーリーはしっかりしていた。
まぁ、コミックスは後付だし、アニメは尺が尺だから25分には盛り込めないだろうが。
でもまぁ、見て損した気分にはならんとおもう、多分。

んで、『雲のむこう、約束の場所』。
コイツもぶっちゃけた話、左様ですか。っつーお話だったが『ほしのこえ』とは決定的に違う点がひとつ。

尺が長い。
90分ある。

下手をすると『左様ですか』では済まされませんよ、これは。
ほしのこえ』と一緒にみて抱いた感想だが、新海センセは物語を『ここがこうなって、ああなりまして、それでこうなりましたよね』と、親切にストーリーをお話などしてはくれません。
新海センセが頭真ん中で『だってコレってこうじゃん』と出来上がってしまったものをそのまま、しかもひたすら淡々と描かれるので、普通に見てても『???』
この映画はテンポはひたすら淡々としながらも、これはアニメオタクな先生方が前のめりになりながら見るものなんだと気づかされました。あとは要所要所に挿入される風景やらその辺の景色の美しさに、『あ~、きれいやね~』と白痴になりながらみるかのどちらか。私は後者でしたが。ええ、自他共に認める白痴です。

でも、白痴の立場で90分は辛いのですよ。前者の視点も持たないと間が持たないのですよ。
そーゆーわけで少し疲れる映画でした。

なんだかなー。
俺がいいなぁ、と思ったのは、キャラクターではない風景やら景色の絵へのこだわりだけだったなぁ。これは手放しで拍手喝采。ああ、きれいだなぁ。
この絵でこんな変にSFな舞台の中学生の恋愛のお話ではなく、それこそもっと淡々とした、まるでできのいい邦画のようなものを作ってやってもいいんじゃないかぁ、と思ったり。
でも、SFチックでもなく、学生の恋愛でもなくなったりすると主なフォロアーであるオタクのセンセイ方から見向きされなくなっちまうなぁ。しかもアニメだとおじさんおばさんは見ないしなぁ、誰もみないだろうなぁ、と思ったり。

とまぁ、そんなこんなも含めて、見終わった後の感想は左様ですかと思うと同時に、

なんだかなー。阿藤海風に)

というものでした。
新海だけに阿藤海ってか?
チャンチャン。