プレマシーの20Zに感動する。

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先日店に行ったらマイナーチェンジしたばかりのプレマシーの目玉グレード『20Z』の試乗車が入っていたのでここぞとばかり乗ってみた。

感想:ハッキリ言ってたまげました

今回のマイナーチェンジの一番大きな変更点は新しく2リッターの直噴エンジンがエンジンラインナップに加わったことにありますが、20Zはこの直噴のDISIエンジン搭載モデル

これまでの直噴でない2リッターエンジンにもこれといって文句は無かった。
いいちこのクラスの背の低いミニバンは、そのほとんどが1.8リッターエンジン搭載車がベーシック。
で、2リッターエンジンは上級グレードに採用されるというのが一般的なのだが、プレマシーの場合はベースグレードからして2リッター。
値段もほとんど変わらん。
とゆーわけで2リッターエンジン搭載にはそれなりのアドバンテージがあり、販売した側から見てもそれには十分満足行くものであったのだが……。

ここで、更に2リッターエンジンに新しいラインナップを投入である。(従来の2リッターから取り替えるわけではない)

初めこの話を聞いたときには「はて?どうしたものか」と首をひねったものだったが、乗ってみてびっくり。

ありゃ、こりゃ違うわ。

走り出した瞬間からして気づく。DISIエンジンの方が静かです。トルクも下から出てるような気がするなぁ。
パワーの違いというのは神経質に気にしながら乗り回したわけではないので良くわからなかったが(10馬力も変わらないので)、なんとな~く乗りやすくなっていたような気がする。こりゃ、エンジンのトルクカーブとかの関係かも。
エンジンの扱いやすい扱いにくい(乗りやすい乗りにくい)は最高出力や最高トルクなんてあんま関係ないんですよ。そのエンジン特性がどんなトルクカーブを描いているかが重要

素直に人間の加速感覚に沿ったトルクの出方をするエンジンこそが大事なんですね。

いくらパワー・トルクのあるエンジンでも加速の途中からぐわんっ!と力が出てみたり、力の出方がフラフラしているエンジンは運転するのに気を使う。慣れれば良いという話もあるけど慣れても疲れる作業であることには変わりは無い。
スピードを求める車のエンジンならパワーやトルクのために人間の加速感覚とずれた力の出方をするのも許容できるが(ドライバーはウデでカバーしろって意味だな。速いから文句言うな、と)、日常の足に使う車だとそれは困る。
運転するのに疲れちゃうのである。
こればっかりは良いエンジンの車に乗ってみないとわからない感覚だが、自分がアクセルを踏んだだけ、イメージするだけの加速感覚でスーッっとスピードを出すエンジンというのは、パワーやトルクがあるエンジンとはまた別の快感を生み出してくれる。スーッと走り出すのよ、スーッと。
今回のDISIエンジンはまさしくそんな感覚でありました。
店の前の国道を加速するだけで軽く毛穴が開いた。

と、まあそんな感じの目玉エンジン

んだがしかし、
自分が一番たまげたのはそのエンジンではない。
なんか、聞いてなかったところがよくなっているのである。
いわゆる雑誌でよく見かける『マイチェンで豪華装備がつきました』とか『エクステリアがカッコよくなりました』とかそういうことはマツダシカトです

よく、ユーザーレビューやら何やらでも見かける『内装の質感がイマイチ』とか『シフト部分のインパネのシルバーに傷がつきやすい』といった指摘も全てシカト
クルマに乗り込んだ瞬間。

「あらー、何も変わってないアルネー!」

と叫ぶこと必至であります。(セカンドシートのアームレストは大いなる前進だと思うが)


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ま、十分カッコいいんですけどね。


で、何が言いたいかというとマツダさん曰く。

「このアホンダラァ! 見た目なんぞに銭かけてられっかよぉー! おんどりゃー、クルマっちゅうもんはなー、一番重要なのは走りなんじゃい、ハ・シ・リ! マイチェンの銭は全部走り方面に使っちまったわい!」仁義なき戦い菅原文太風)

とゆーわけであの広島人どもはどうやらマイチェン費用全て走り方面の改良につぎ込んでしまったようです。
おそらくダンパーの調整やら細かい部分のスポット補強やら地味でまったく持って目立たない部分。
メディアには露出しようも無い部分。
さすがマツダだ。

もうマツダは日本のユーザーの方を向いてないね。日産とは違った意味で

マツダマツダの方向しか向いてません。もしくはBMWか。
走るクルマ大好き!というマツダ自身のリビドーが全開でもはや清々しいです。

とゆーわけで今回乗った20Zはその面目躍如。
何がびびったかといえば、このサイズのミニバンの癖に17インチの50扁平のタイヤ何ぞ奢っておきながら乗り心地がスゴクイイ!!。なんというかマイチェン前の16インチグレードより乗り心地いいんですけど……。

つーか、50扁平ですよ! 奥さん、50扁平!

普通のミニバンにそんなタイヤ履かせ何ぞしようモンなら、そらもうガタガタ、ギシギシで大忙しですよ。

それが、あーた。20Zは乗り心地はいいわ、ぴしっ! っとレーンキープして走るわ交差点突っ込んでもきれーなロールするわで大変ですよ! 思わず店には内緒で高速まで走って来ました
高速もラクチンだわ~♪
思わず本気でデミオ買い換えようかと思ってしまいました。

さすがにスポーツカーのような走りはできませんが(そらそうだ)、なんかコレ、スゴクイイ!
中学生風に言うと

ヤバイヨコレ、ホントマジヤバイ! ヤバイヤバイ!!

って感じ。
世のオトーサン方は絶対に意味も無くドライブに出かけたくなることでしょう。
それこそ子供に、
「えー、今日もお外にでかけるのー? たまには家でゲームしようよー!」
とぼやかれる位。
そんくらいオススメ。


つーわけでオオツカ師! 早く結婚して子供つくろう。そしてプレマシーに乗るのだ!



2/17・補足

今日、店に行ってプレマシーのセールスマニュアルを読んだ。
どうやらボディー関係の補強はまったくやっていないようだ。
しかし、20Zに乗った人間はみんな口をそろえて「乗り心地がよくなった」といっている。
おそらく足回りのセッティングに十分な手が入っていると思われる。
タイヤの差かもしれないが……。
さらにDISIエンジン搭載車の加速がいいのはやはりトルクカーブの特性らしい。
従来の2リッターエンジンより低回転域のトルクがかなり出ているようである。
更にDISIエンジンに組み合わされる5ATも従来型エンジン搭載車に装備される4ATより一速のギア比がローギアードに設定されている。それも加速の良さの一因らしい。
0~40キロ加速はストリームも含めたこのクラスミニバンで最速だってさ。
別に最速じゃなくてもいいけど。

ちなみに従来型エンジンのプレマシーに乗っている営業の先輩は
「いや、正直20Zの試乗車乗りたくないんだよねー。俺のが遅く感じちゃってさぁ」
とのこと。(笑)
いや、従来型の4ATも十分速いと思います。だってどう意地悪に見ようが2リッターもあることにはかわりがない。ほかは1.8だし。

う~ん、げに人間の欲深きことよ・・・・・・。