古代のスーパー兵器WEEK。その1

古代のスーパー兵器WEEK

・・・・・・って何のことですかって? ちょっと待ちなさいよ、あーた、ディスカバリーチャンネルのことですよ。CATVでやってるメリケンだかエゲレスだかのドキュメンタリー専門チャンネル
「ドキュメンタリー専門」と聞いて欠伸したアナタ。大間違いです。バラエティーしかテレビは見ない人、人生大損こいてます。
ぜひ見なさい。つーか目ん玉かっぽじって(!!)見ろ! イカス企画目白押しだから。

とりあえず、今週は『古代のスーパー兵器WEEK』らしいです。タイトルだけでは企画の趣旨がサッパリわかりませんが、アングロサクソン相手に深いことは考えてはいけません。
彼らの思考の方向性は日本人から見るとアサッテの方向から更に三千里ですから・・・・・・。

今日のエピソードは『アルキメデスのカギ爪』。
古代ギリシャの時代にローマの船団の襲撃を受けたシチリアシラクサが、アルキメデス考案の超兵器で反撃して追っ払った、っちゅう伝説ですな。
この辺りは岩明均が妙に張り切って描いた、アルキメデスの秘密兵器にローマ兵の首やら腕やらがスッポンスッポンすっ飛んでく変な漫画『ヘウレーカ』で描かれるエピソードでつ。

『伝説では、襲い来るローマ船団をアルキメデスはクレーンにつられた巨大なカギ爪で壊滅させた。とある。それは本当の出来事なのかを検証する』

そうです。コレがNHKなら学者たちが現地で発掘調査しつつ昔の文献漁って小難しく検証したあと最後に完成図をババーン!とCGで、というところですが、ディスカバリーでは「これが真実かどうか証明するために・・・・・・」ときて常に、

「・・・・・・証明するためには実際に作ってみなければならない!!」

何故!?
別にCGで再現すりゃいいだけだろ! というワタシが突っ込む暇もなく、彼らはそれを建造すべく5人を精鋭を呼び集めます。そのメンバーは、

学者。(うんうん)
古代木造船の研究者(なるほど)
大工(・・・・・・まあ、作るのが目的だし)
職人(何の職人ですか?)
元兵器開発者(『元』って何よ『元』って)
現役現場監督(!!)

という的を得ているのか得ていないのかよくわからない面子。しかも直後に学者は歴史学者ではなく物理学者(!!)であるということが判明!
この面子を見る限り、どうみても歴史の検証は名目で、ただ単に「おもしろそうなもの」を作りたいだけなのでは、との疑念をぬぐいきれません。
しかし番組自体は一応歴史検証番組の体裁を取り繕っているらしく『これを当時の技術で再現します!』と、ナレーターが意気込みを語ってくれます。しかしその直後に、

『5人に与えられた期間はわずか7日。それを実現するためにクレーンや重機の活躍が欠かせません!』

ってオイコラ! どこが『当時の技術』じゃ!!
つーかなぜ7日なのか説明は一切なし。ただ『当時の人々は何年もかけてこれを造りました』というだけ。じゃあ、何年もかけて造れよ、という突っ込みはしてはいけない雰囲気です。
後ろでフォークリフトが動き回る中、ガスバーナーを手にしたメンバーが「この設計では当時の技術と合致しない」みたいな事言ってます。
・・・・・・すいません、あ、あの、あなたの持ってらっしゃるものは・・・・・・。いいえっ、何でもありませんッ。

先が思いやられるなぁ・・・・・・。やたら長くなったので次に続く。