花宵道中を読む。

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オワッテシマッタ (チェルノブ風)
というわけで連休終了。明日から再び仕事にくれる日々。というか勉強もしなきゃイカンだろう。

と、いうわけで今日も昼前に起きて家でウダウダと無為に過ごす。

で、以前買ってきて部屋に積んでいた「花宵道中」を読む。
というか、レディコミって初めて読む。女性セブン連載です。治療院で女性セブンを読んでなかなか面白そうかも、と思って購入。
地味なところで連載しているのに結構人気があるらしくAmazonでは品切れで、地元の本屋も在庫なし。しょうがないので先日コミケの帰りにマンガ専門店に立ち寄って購入。

で、感想。

面白いじゃねーか! コレ!


舞台は天保年間周辺の吉原、島原などの遊郭
で、遊女の実らぬ恋物語なわけなのだが、ありがちのベタベタで昼ドラっぽいレディコミかと思ったら大間違い。
四代にわたる遊女達の年代記じゃん、これ。


というか切ない! マジ切ない!!(涙目)


どうやら原作の小説があり、原作は「女による女のためのR-18文学賞なんて、いかがわしいネーミングの文学賞を受賞しているのは豆知識。

原作では5部構成らしいが今は3部までいった所。

一部の主人公は朝霧。
物語は朝霧の姉女郎である霧里が血を吐いて死ぬところから始まり、二部では朝霧の新造(要は妹分)八津が面倒を見ている茜が主人公。第三部では時間がさかのぼり、冒頭で死んだ霧里とその弟が主人公になる。
時間軸としては三部→一部→二部という順番になるので三部を読み終えたあと、一部を読み返すと「ああ、アナキンはこうだったからダースベーダーはこんな行動をとったのか!」と膝を打つスターウォーズ状態で感情移入度がさらにアップという憎い構成。

こういう年代記的な話は、悲惨な最後を遂げる人物がいてもその人物と関係を持ったキャラが後々主人公と重要な関係を持ったりするので「ああ、あの惨い最後も無駄ではなかったのだ」と色々感動を呼んでくれる。
第二部で茜が唐島屋に抱かれるシーンでは思わずウルッときてしまった。というか、まぁそれ以外でも涙腺緩むのだが。

と、いうわけで久々のヒット。

非常に厳選しているため数の少ない「俺的新刊要チェックコミック」に晴れてリスト入りとなりました。

コレはオススメ。レディコミだがこのロマンチックぶりは女性より男性の方がツボだと思う。

男性諸氏は今すぐ書店に走られたい。