薩摩義士伝。

仕事で腹が立つことのあったとき、平田弘史を読む。
中でも薩摩義士伝はかなりツボだ。
だって苦労がまったく報われないじゃん。
薩摩の誇りのために幕府からの嫌がらせに耐え、つらい土木工事に耐え、何人もの犠牲者を出し、すっからかんになるどころか借金まみれになるまで金もむしりとられ、やっとのことで濃尾平野の治水工事を完遂するも結局誰からも忘れ去られ、故郷は荒廃し、歴史の中に埋もれてゆくという……。
救いがようねーな。
うーん。武士という名のサラリーマンもつらかったのね。

ああ、オレはまだましだ。
あしたも仕事すんべーな。