新型ヴィッツを見に行く。

昨日は研修の一環として他社のディーラーに行って参りました。TOYOTAネッツ店に。ヴィッツを見に。
当然一人でですよ。一人で行ってディーラーマンがどういう接待するのか見て来いっつーワケです。ついでに見積もりももらってきてできれば試乗もして来いっつーのが研修担当者からのお達しであります。
てゆーか私服で出勤して他社のディーラー行ってクルマ触って見積もりもらって試乗して帰ってくるだけで給料もらえるなんてなんてステキな企画なんでしょう。オレ的にはもはや遊びとあんま変わらんです。

オレの行ったネッツ店は日曜だったこともあり超混雑。
家族連れは営業マンとテーブルについて商談してるものの、明らかに一人で来ている独身男性は相手にされずほったらかしにされているという構図に、やはり買いそうな相手しか声をかけないという資本主義の洗礼を浴びたような気がしました。

当然オレはほったらかし組。興味ありげに部屋の展示車を覗き込んだりしてみたものの相手にされず。
「声をかけて欲しいな」オーラを周辺に漂わせて見るものの、明らかにシカトであります。
つれないなぁ。こう見えて頭金払うくらいの貯蓄はあるんだぜ。

仕方なく営業マンの一人に「スイマセン、ヴィッツのカタログください」と自分から話し掛けてやっと捕まえる。でもその営業マン、オレにはまったく興味なし。『忙しいんだよなぁ、他に良さげな客もいるのに変なのに捕まったなぁ』といった様子。カタログくれても黙ったままで何も言いやしない。
しょうがないのでこっちから「展示車、見せてもらっていいですか」と話しかけ、やっとトーク開始。
展示車を前に熱のこもらない機能説明を受けたものの、その説明が終わると再び沈黙
「やる気あんのかコラ!」
と叫びたくなるのを必死に押さえ、自分から車の購入目的を告げると、
「それなら1.3リッターモデルがいいですね。そのモデルは外にありますのでこちらへ」
ということでやっとリードしてくれた。お店に入ってここまでおよそ10分、何度帰ろうと思ったことか・・・。
外で1.3リッターモデルを見せられるもののやはり相手は何も言わず。こっちからいちいち質問をしてあげなきゃいけない状態であります。あーだこーだいいながら『いけね、今の質問、答えづらかったかな・・・・・・』などとこっちの方が気を使ってどっちが客なのか良くわからない状態でありました。
目的の一つである見積書をもらうために「スイマセン、見積もりいただけますか?」といった時点ではじめて、
『お、コイツ車買いに来たのか!?』
といった様子になり、やっと商談テーブルに案内。つーかオレは今まで客ですらなかったのか
しかし、まだオレを冷やかし客ではないのかと疑っている様子で見積もりを作るための購入グレードやオプション設定などは超おざなり。
「予算はいくらですか? あ~、お客様の用途でしたらこのグレードですね。オプションはコレとコレとコレをつけときましょう」
とあれよあれよと勝手に決められ見積もりを取るため店の奥に消えてしまった。
つーか、5分くらい待たされた後、見積もりを見て、商談を更に詰めていったら実は必要な装備が入ってなかったりしたし・・・・・・。

天下のTOYOTAの接客って実はウンコ?

そのあと、デミオとかと比べてどーなのよ、とこちらから投げかけるとアピールポイントとして、安全性とTOYOTAであるという安心を盛んに売りにしておりました。
デミオは安いです! しかしヴィッツはヨーロッパなどでも売っているのでグローバルに通用する非常に高いポイントで信頼性を確保しています。そもそもつくりが違います! 故障など少ない分こちらが結果的に見てお得です!!」
とこの辺りに来てヒートアップ。もはや商品説明というよりTOYOTA礼賛状態であります。
でも、デミオだってヨーロッパで売ってるし、つーかガワ代えてフォードのフィエスタとして世界中を走っとります。それこそドイツのアウトバーンだって、ネバダの砂漠だって。むしろ安全性やら、つくりやらのクオリティはデミオのほうが古いにもかかわらず負けてないのでは。
でもやっぱり知らない人が聞けば、なるほどTOYOTAが作ったグローバルカーなのか。こりゃ安心! と納得してしまうんだろうなぁ。
この時点でTOYOTAのディーラーはTOYOTAという看板におんぶに抱っこで車を売っているのでは。とおもってしまいました。

使い勝手やらはデミオのほうがいいと思うぞ。オレは。
モノは乗るし、広いし、屋根が脱力するほど開けっぴろげに開くし・・・・・・。

ところでよくCMやらカタログやらで宣伝している。

『水と空気とヴィッツってまったく意味が分からないんですけどいいんですか?