エロゲーをやる。

とゆーわけで、今日は昨日借りたエロゲーをレッツプレイッ!
つーかエロゲーなんて久々だなー。何年ぶりか?
やりたい、やりたいなんて言いながらもやってなかったなー。
高校時代は超ときめいてたぜ……。

なぜ、今エロゲーなのかッ!!
ここ最近、オレの中の社会人回路がフル回転することによって今まで机にためた鼻糞の如く大切に培っていたmy Under Groundスキルがどんどん色褪せてゆく事が許せなかったのだ、きっと。無意識に。
なぜなら思い出してしまったのです。面白くもなんとも無いエロゲーをプレイしながら

ああ、オレはオタクだった。

と!
つーか一般的にはまったく意味不明で理解不能な台詞の数々をオレの頭は苦も無く解読しているッ!!
「~ですぅ♪」やら「はみゅ~♪」という語尾を『そういうものだ』と受け入れているぅッ!!

ここで昔観たドイツの戦争映画の台詞を思い出した。

凍てつく吹雪が吹き荒ぶ過酷な戦場。くたびれ果て、傷だらけになった兵士達を寿司詰めにした輸送トラックが絶望的な戦いの待ち受ける新たな戦場へ雪を掻き分け進んでいく。
トラックの幌の中で、缶に炊いた火に当たりながら、新兵で唯一生き残った兵士が呟く。
「次の戦闘が終わって生きていたら故郷に帰る」
他の兵士たちが黙り込む中、最古参のオットーが口を開く。
「いい話を聞かせてやろう」
隊の中でも歴戦の勇士である彼の顔はしかし、薄汚く無精ひげと垢にまみれ、やつれ、疲れ果てている。

「この戦場に送られる前、俺は休暇を貰って故郷へ帰った。

アフリカで戦車を2両仕留めてね。

家に帰ると女房と子供が俺を待っていた。女房は俺に気を使って優しくしてくれた。
それに馴染もうとがんばったが、駄目だった。
俺は家を飛び出し、毎晩酒を浴びるように飲んだ。

そして休暇が終わった。
女房はホッとしたような顔をしていた。
子供は泣いていた。

おれは原隊に復帰した。

まるで家に帰ったような気がした!」

一堂が黙り込む中、男は歌いだす。

オー、タンネンバーウム、 オー、タンネンバーウム…… 

その『もみの木』のメロディーに他の兵士たちも歌いだす。オットーはそんな中で一人、歌うことをやめ、目頭を押さえた。
兵士たちの歌声を響かせながら、輸送トラックは吹雪の中を戦場へ向かってゆく。火葬場を脇に見つつ。

この台詞を今日のオレに当てはめると……。

「ちゃんと就職する前、オレは単なるオタクだった。

コミケで同人誌を売ったりしてね。

就職すると上司が気を使って色々優しく指導してくれた。
オレはその指導に応えようとがんばった。でも疲れた。

GWセールが終わった。
店長は商品知識を勉強しとけなんて言っていたけど
そりゃ無理な話だ。

休みの日、ひょんなことからなんとなくエロゲーをやった。

まるで家に帰ったような気がした!!

オー、タンネンバーウム♪ オー、タンネンバーウム♪……