いまさらながら千年女優を見る。

千年女優。長編の劇場アニメ。
公開当時、見に行きたいなぁと思いながら見に行かず、レンタルが始まっても何となく手が伸びず、この超暇な今頃になってみてしまいました。

感想。面白かったです。

当初、純粋で素直なボクは「あぁ~ん、なんて一途な恋の物語なんだろう」などとウルウルしながらみていたら、
ラストで横合いに殴り飛ばされました。ええ、もう、リングにかけろのダウンばりに。

エエーッ!! ババァが開き直って終わりかよっ!!

というエンディング。
でもそのババァが最後に開き直るからこそこのお話は面白くて、完成されている。
なんてことも考えてしまいました。
だってそうならなかったらお涙頂戴のなんだかひたすら激情に駆られた悲劇になっておしまいだモンな。あのセリフがなくなっては本当にチヨコタンに救いがなくなっちまうし。

つーかラストで、その開き直りを平沢進のホゲ声をバックに月から宇宙ロケット打ち上げてしまうというオオゲサぶりにサイコーに目が点になりました。
平沢進いいなぁ。この人の音楽があると何でも無意味にオオゲサになるのがたまらん。久しぶりにアルバムが聞きたくなった。
こりゃええわ。

なんだかメンドクサイ脚本でしたが面白かったです。
こういうのもありなんですね。俺にはまったく発想できんわ。

監督の今敏はかの滝沢聖峰大先生と同級生だったそうだが、きっとタッキーの方が素直で純朴な子だったんだろうなぁ、などと感想を抱いてしまいました。友達にするならタッキーだね。でも出世はできないんだなぁこれが。