ナポレオン ~獅子の時代~ 6巻を読む

今、はまっているマンガである。グランダルメ(大陸軍)は地上最強ぉぉ~!!

いや、なんつーかタイトルの通りフランス革命のマンガであるのだが、
何はともあれ濃い
フランス革命なんて聞くとベルばらしか思い浮かばない人間が多々であろうが、
表紙の帯の言葉を借りるならベルばらがフランス革命女の子用ならこちらは男の子用である。
一巻の表紙からしてナポレオンと兵隊がまとめて読者にガンたれているという殺伐さ。
本編の方もそらりゃまぁ、首が飛ぶ飛ぶ、人も死ぬ。それもまぁありとあらゆるむごい死に様で。
と言った按配でフランス革命期の大混乱を描いているわけである。

物語はアウステルリッツ三帝会戦から始まり、時間をさかのぼる形でバスティーユ監獄の襲撃から時系列に進んでいくのだが、表現や絵のエグさに比べて意外や意外、結構まともに歴史の流れを追っている。
これ読むだけで結構フランス革命の勉強になるのではないのだろうか。
当時の政情の変化やらナポレオンがどのようにしてのし上がったのか、彼の昇進が早かった当時の事情などまで説明されていて非常に親切。
それとあと、当時の歴史上の人物がケレン身たっぷりの造詣で描かれているので教科書に載っていた人たちが身近に感じられます。つーか殺人車椅子に乗るクートンは反則であろう。こりゃ、高校生とかに読んでほしいな。

つーか個人的にはロペスピエールが最高。なぜかグラサンのオッサンで突如
「私は童貞だ!」
とカミングアウトした後、「私が愛するのは市民と革命だ! 『誰か』ではない」と、啖呵を切る様が妙に板について人となりに納得させられてしまったりしたのであった。
しかもこのオッサン、死ぬまで主人公状態だし。

とまぁ、そのロペスピエールも5巻で断頭台の露と消え、遂に迎える6巻である。
これまで何だかんだいいながらもうだつの上がらない軍人だったナポレオンがとうとう栄光の階段に脚をかける。とゆーお話。
つーかタイトルが『ナポレオン』なんだから6巻までうだつが上がらないのは少々問題ではないのかとも思ったが、これまでに飛んだ首の数に免じて許してやる気になれるから不思議だ。
サン・ジュストの手に渡ったロペスピエールのグラサンがナポレオンの手に渡り、いよいよ彼の主役としての本領発揮と言ったところなのだろう。ってところでおしまい。
う~ん。続きが気になるぜ。