『流刑民から見た世界史』 オーストラリアその2

とゆーわけで我がオーストラリアはひたすら孤独に工業力増強である。

軍事関係の予算をほぼカットし、ひたすら工場を建てる。工場が建つとIC(工業力)が上がるので、その上がったICを使って、更に工場を建てるとゆー循環を続ける。
何個か工場が建ってICもだんだんと増えてきたぞ。よーしよーし。
と、ところがその頃から『鉄』『希少資源』『石油』などの資源の備蓄がどんどん目減りし始める。

どうゆうことだ! 俺達は資源立国ではなかったのか!?

突然の事態に戸惑いつつ、よくよくデータと説明書を見ると、工場はそれらの資源を消費してICを維持するらしい。つまり大きなIC(工業力)を維持するにはたくさんの資源が必要。まぁ、常識で考えれば当然だわな。
と、ゆーことは……。
つーわけで我がオーストラリアの工業力は自ら産出する資源の量では維持できないところまでに到達してしまったのである。
なるほど、コレが日本なら富国強兵の名のもと、資源求めて南進も実行できよう。だが、我がオーストラリアには資源を求めて攻め込める相手などどこにもいない。

むう、工業力増強の夢もここまでか。……と一瞬あきらめかけたところ。

チャリーン
との効果音と共に、イギリスから貿易協定の申し出が……。
なんと、タダで『鉄』を援助してくれるという!
更にまたチャリーンチャリーン、と貿易協定の申し出は続く。
南アフリカ、カナダからである! こちらからは別の資源の援助の申し出。カナダに至っては使いきれない量の『石油』の援助! おお、同胞達よ!

コモンウェルスバンザイ!!

英連邦はゲームの中で直接の概念としては存在しないが、その分、それらの国々は政体がほぼ一緒(もともとイギリスの属国だったので当然ではあるが)なので外交交渉がまとまり易く、更には友好度も最高値である。外交相手としては最強の同盟関係なのである。
おお、同じ連合国で同盟を張る一員としてフランスも援助してくれるぞ!
かくして資源問題は無事解決。わが国は更なる工業力増強へと邁進し始めたのだった。

更に同盟の盟主にある国は、同盟の各員に『技術』の設計図をばら撒いてもくれる。
産業や軍事能力の発展を後押しする(開発速度やら生産速度にプラス修正をしてくれる)『技術』はとっても美味しいのでぜひ全て欲しいのだが、その数は多岐に渡り、はっきり言って工業力の無い国にとっては研究しつくせない。
『技術』を同時に研究できる数はその国のIC(工業力)に依存する。我がオーストラリアは研究レーンが2本。軍事関係の研究を進めると産業関係が進まない。その逆もまたしかり。両方同時にやっても遅々として進まず。
対してイギリスやドイツ、ソ連などの工業(IC)大国は研究レーンが5本ある。当然、わが国よりも研究は先行するわけで。連合国の盟主に当たるイギリスはその最新研究の設計図をばら撒いてくれるのである。
設計図がある技術は無い技術よりも圧倒的に早く研究が終了する。技術をばら撒けば連合国全体の研究水準が上がり、ひいてはそれが陣営の強化という具体的な形となって帰ってくる。

かく言う我がオーストラリアもイギリスからもらった野砲研究の設計図を研究し素早くモノにした後、更に進んだ『改良型野砲』の技術を完成させ、貿易交渉でカナダが研究終了した『物の生産にプラス修正』の技術(名前忘れた)の設計図とその設計図を交換。
カナダと交換した設計図をもとに早急にモノにして生産効率の上がったわが国は余った生産力で軍隊の維持に必要な『物資』を生産し、イギリスに供与する。イギリスとしては『物資』を生産するはずだったIC(工業力)を使って、その分歩兵やら戦車やらを余分に作れるようになるはずだ。
イギリスに歩兵部隊を送っているカナダだって、わが国の渡した『改良型野砲』の技術を実用化して強力な歩兵部隊をヨーロッパに派遣しているはずである。

とゆーように、同じ同盟に属するそれぞれの国々は有機的に連動しあって、自陣営の強化を果たせるのだ。
おお、しっかりわが国も連合国の一員として貢献しているではないか!

かくして我が国は同盟の各国より資源を輸入し、余った生産力で生産した『物資』各国に輸出する産業立国へと変貌を遂げた!!

そんなこんなで研究開発も進めつつ、新たなる支援を得て、工業力の更なる増強に目処をつけた我が国なのだった。

ひっとりじゃないって~♪ すってきなこと~ね~♪