オープンカー三昧。

ここのところクルマの話題ばかりだが今日も車の話題。

今日はロードスターでロングドライブに出かけてきた。奥多摩と名栗周辺。
一日で下道を150キロも走ってしまった。しかもずっとグリグリ山道。

スゲー楽しかった。

けど、

マジ疲れました。

う~、もはや抜け殻のようだ。起床時間が8時過ぎだったにもかかわらずもう眠い。
まるで小学生の生活パターンだ。


昼前に家を出発して青梅に出て、青梅街道に入り、一路奥多摩湖へ。
奥多摩湖の行楽施設で昼食をとり、奥多摩周遊道路に入る。
周遊道路までの道には水滴の滴るトンネルがたくさんあるので幌は閉めたままであったが、周遊道路に入ってからはひたすらオープンである。
カーステレオもオフ。

聞こえるのは心地よいエキゾーストと風を切る音、そして時折鳥の鳴き声も響いてくる。
山の中で標高も高いので気温は低い。
それは見越していたので毛糸の帽子と手袋と、防寒装備はバッチリだ。
エアコンをガンガンに効かせる必要は無かった。
周遊道路のワインディングロードに自然とステアリングとペダルを操る自分の手足は熱を帯びてくる。
頬に感じる寒気がむしろ心地よいくらいであった。

頂上付近まで上がっていくと所々雪が残っていたが危惧していた路面の凍結はほぼ無かった。

だが麓では晴れていた天気も山に分け入るにつれて雲が垂れ込めてくる。
フロントウィンドウにぽつぽつと小さな雨粒が落ちたときには「しまった」と思った。だが、それはすぐに細やかな雪へと変わった。
走行する空力の関係だろう、雪は走行する車内までは入り込まない。
微かに舞い落ちる雪の中をオープンカーで駆け抜ける。不思議な光景だった。

周遊道路を抜け、五日市方面へと入る。

標高が落ちると垂れ込めていた雲は消え、再び晴天となった。
周囲には、冬の傾いだ陽の光を浴びた山並みが澄んだ空気の中で鮮やかに浮かび上がる。
ワインディングを走る自分の頭上をすっかり葉を落とした木々が青空をバックに次々と飛び去る。
オープンカーにしか味わえない光景である。
オープンカーとは自然を直接その肌で味わう為の道具なのだ。

そしてその自然を味わいながら自動車としてのドライビングも楽しむ。
これぞロードスターの醍醐味であろう。

ただのスポーツカーには自然を楽しむ懐の深さは無い。ドライビングに集中するだけだ。

ロードスターはドライビングそのものを楽しむポテンシャルが備わっているだけでなく、更に自然を直接その皮膚で感じることのできる開放感までも併せ持っている。

あえて言うならドライブとハイキングの中間、ということになるだろうか。ロードスターはそういう懐の深いクルマなのだと今日改めて感想を抱いたのであった。・・・・・・疲れたけど。