自動車一人ぶらり旅 ~諏訪で親子にたかられる編~

水曜日は京都に行くことにした。
セカンドライフで作っている日本家屋のイメージに先斗町の雰囲気を入れて欲しいとの声があり、その取材である。で、ビジネスホテルかなんかにでも泊まればいいやと、特に何も考えず祖母に別れを告げ出発する。
とゆーか例の如くまた朝食を世間話をしながらゆっくりとりすぎて、出発は11時前になってしまったのだった。

斐川から山陰道に入り、米子道を走る。
丁度いい天気で大仙が非常に綺麗に見えた。あたりも紅葉でいい感じのドライブとなったのだった。

で、4時過ぎに京都に着く。
夕暮れ時の先斗町を散策。
とゆーか普通に飲み屋街なのね。狭い路地にたくさんの店が軒を連ねる感じ。
もっと洗練された古風な日本家屋の並ぶ路地を想像していたのだが、つーかちょっと和風な新宿ゴールデン街。といった風体であった。まぁ、店の前に並ぶお品書きの中身は高めだが。
見上げればエアコンの室外機がウォンウォンと音を立て、これはこれで落ち着く感じ。
でも舞妓さんも一人だけ見かけました。
後は路地を歩いていると家の中から三味線の音が聞こえてきたり・・・・・・。
凄くヘタクソだった。その家の壁には『三味線教室』の張り紙が。然り。

あと、先斗町かっぱ寿司には何か負けた気がして入る気にならない。
う~ん一見さんお断りの街やね。


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赤いちょうちんは良い雰囲気。


ホントは祇園町やら宮川町を見た方が良かったのかも知らんが、暗くなったのでさっさと退散したのだった。

で、餃子の王将で味噌ラーメンと餃子を食い、京都の町を後にしたのだった。
このとき時間午後8時。

なんかここで一泊してお金を使うのも馬鹿らしいので、さっさと帰ることにして高速に乗る。
で、名神走って中央乗って・・・・・・。
この調子なら2時ごろには家につきそうであったが、このまま帰るのもなんだかツマランので温泉のあるサービスエリアこと諏訪のサービスエリアに入る。
が、温泉はもうしまっていたのだった。


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諏訪をを見下ろす夜景。手前の暗い部分は諏訪湖であります。


なんとなく車中泊がしたくなり、駐車場に車を止めたまま眠ったのだった。


で、翌木曜日。
9時ごろ起きて朝食をとり、勇んで温泉へ。
まぁ、なんて事のない普通の温泉なのだが、600円もしないし、眺望も諏訪湖八ヶ岳を臨むロケーション。こんな朝一からサービスエリアの温泉に入る人間など居らず、湯を独り占めしていい気分になる。

で、いい気分のまま出発の準備していると、齢50~60くらいのお婆さんが荷物を抱えてやってきた。
なんと八ヶ岳のパーキングまで乗せて行って欲しいという。
ナンジャソリャ、とも思ったが別に通り道なので構いませんよ、というと娘もついてきた、俺と同じくらいの年齢。二人とも結構な荷物を抱えている。
あからさまに怪しいのだが、なにやらかなり困っているようなので深くは考えないことにしたのだった。

んで、親子二人を後ろに乗せて出発。
道すがら事情を聞くに本当は甲府まで行きたいらしい。
何々? 甲府の知り合いに会いに静岡から出てきたが、その知り合いに急遽事情できて家を開けることになってしまい、空振りしたとか。それで岡谷に知人がいることを思い出し、高速バスに乗って行ったは良いがその知人も今は住んでおらず、お金も底をついたそうな。
で、娘さんも体調を崩し、熱をだしたりして、諏訪のサービスエリアで途方に暮れていたのだと言う。
とゆーかその時点で底をつくような持ち金で、どうやって静岡に帰るのだろうか・・・・・・。
聞きたいことはそれこそうなるほどあるが、聞いたところで面白くもなさそうなのであえて不問とした。

とゆーか八ヶ岳のパーキングまで行ってそこからどうするつもりなのかは怖くて聞くことは出来なかった。んな寒いところで降ろされてどうするつもりなんだろうか、また車を引っ掛けるつもりなのか・・・・・・。

と、まぁ、深くは考えず、どうせ通り道なので八ヶ岳とは言わず甲府まで連れて行くことにする。
よくよく聞くに甲府の街のなんたらというショッピングセンターが目的地なそうな。
なぜそこが目的地なのかはやはり怖くて聞けなかった。

で、甲府昭和インターで降りて、目的地に親子二人を送り届ける。
母親は「インターで降りて頂いて、ここまで連れてきていただけるなんて、厚かましくて申し訳ありません」などと頭を下げていたが、まぁ、このまままっすぐ高速乗ったまま家まで帰るのも面白みに欠けるのでこれはこれでよしとしよう。

分かれ際、母親は唐突につけていた腕時計を外し始める。
「あのー、こんなものしかありませんが・・・・・・」

んなもん要らんわ!!

とオレが心の中で叫び終わる前に、

「娘の薬代を・・・・・・」

・・・・・・とゆーことで二千円巻き上げられました
時計は受け取らなかったが、今思うに、話の種に受け取っとけばよかったかな、などとも思ったのだった。
まぁ、人助けをしたということでよかったよかった。
そう、自分に言い聞かせながらショッピングセンターを後にする。

その後、双葉サービスエリアで「スイマセン、諏訪のサービスエリアまで行きたいんですが・・・・・・」「あと、娘が体調を崩していて薬を買うお金が・・・・・・」という親子の姿を見た者は・・・・・・いたりいなかったりして。


気を取り直し、塩山市を抜け、大菩薩ラインから奥多摩へ抜ける。
紅葉を楽しみながらのんびりドライブ。平日にもかかわらず、行楽客を乗せたバスが結構走っていたのだった。
うむ、シーズンだなぁ。

んで、奥多摩湖の湖畔で車を止めて紅葉を楽しんでから、家路へ。


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うむ、シーズン。


その後は特に何もなく、無事、午後4時過ぎに帰宅したのだった。

ひたすら運転に暮れた4日間であった。