古代のスーパー兵器WEEK。その3

続き・・・・・・。

その後も結局、あーでもないこーでもない、と試行錯誤を繰り返しながら突っ込みどころ満載のまま話は展開し、計画通りめでたく7日でクレーン完成。
そして運命の検証!

この日のために作られたローマ式のガレー船がクレーンの前に浮かべられます。ガレー船の上にはローマ軍人どころか荷物の一つも乗っていない軍船の『ぐ』の字も無い状態ですが、ここまでテレビに向かってひたすら突っ込みぱなしだったワタシにはこの時点で更に突っ込みを入れる気力は残っていません。
この船に、クレーンからたらした巨大なカギ爪をぶつけて食い込ませ、それを上に引っ張り上げて転覆させよう、という寸法です。
そして注目の瞬間!
クレーンから放たれたカギ爪がドーンと船に激突し、見事そのどてっぱらに食い込む!
そしてカギ爪につながるロープををみんなで引っ張る引っ張る!!

んが!!

いくらか船体は持ち上がるものの途中でカギ爪がすっぽ抜けドーンと船はしぶきを上げて元に戻ってしまいます。
もう一回!!

ドーン!!

船のどてっぱらにカギ爪が食い込む。みんなでロープを引っ張る引っ張る!!

ドーン!!

やはりカギ爪がすっぽ抜けて船は沈まず。
ええ!? ここまできて検証失敗!? 大ピンチ!
ここで現場監督のオバちゃん曰く。カギ爪の爪を増やせばもっと強く船に食いつくはずだわ!!
とおもむろにカギ爪を引き上げ、大急ぎでもう一本の爪を溶接しにかかります。するとその時!!

信じられない出来事がッ!!!

「エリックはこの時の為に最終兵器を作っていたのです」とのナレーターの声と共に新型カギ爪を台車に載せて登場するエリック!!

い、いつの間に!!!

当然そんな突っ込みに答えるものなど無くカギ爪マークⅡ出撃!! このカギ爪、物をつかめる構造になっていてでかい石を放り投げて攻撃するタイプ。ここですかさずナレーション。

「古代の文献にはアルキメデスは石を使ったとの記述もあります」

聞いてねーし!!
つーか今までカギ爪をぶつけて船を壊しつつっ転覆させるっていってたじゃん!?
太鼓腹 「これなら浸水と石の重みで船を沈められる!!」
お前もノリノリかよ!!

そうこういっている間にマークⅡの攻撃!! うまく石を放り投げ

ドーン!!

船に見事命中。そしてもう一発!!

ドーン!!

太鼓腹 「よし! 甲板が破壊された! 今の一撃で操舵室がやられたはずだ!!」
超ノリノリ。
そしてガレー船は!!

ぷかぷかぷか・・・・・・。

一向に沈まず!! その気配すらなし!! どーすんだよコレ! と思ったその時、オバちゃんの作ったカギ爪改が完成! すかさずそれを取り付け再び攻撃開始!!

ドカーン!!

太鼓腹 「さっきより深くカギ爪が食い込んだぞ!!」
というか転覆しないまでもでかいカギ爪がガレー船の船腹を突き破って食い込む様はかなりな迫力。船がメタメタになってゆくのを見るだけでも破壊願望をくすぐってちょっとワクワク。
そしてそれをまたまた引き上げる。
今度はかなり持ち上がったぞ! お、船腹が見えてきた!
太鼓腹 「このままにしろ! 浸水するのを待つんだ! そうすれば沈むはずだ!」
しかし、あわれカギ爪は外れもとの木阿弥に、しかし、
太鼓腹 「兵士が実際に乗っていれば沈んだはずだ!!」
一同大喜び! そして間髪いれずグラスで乾杯!!

太鼓腹 「今回の計画は成功だった。実際に兵士が乗っていれば船は浸水して沈んでいただろう」
エリック 「つり上ったしな」
ナレーター 「こうして古代の伝説が2000年後の今、ついに真実として証明された!」

ジャーン!! エンディングロール(超速)・・・・・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

え゙え゙~~~~~~~っ
ちょっと待て!! ちょっと待てぇ~っ!!

番組宣伝のナレーション
「この後は・・・・・・

自然界最強の動物はいったいどの動物か!!
科学的根拠に基づいたデータからその動物のロボットを開発しさまざまな角度でそれを検証する!
ビューマVSオオカミ! 強いのはどちらだ! ANIMAL Face-Off!!(邦題:動物真剣勝負)」

なにこれ! スゲー気になる、超見て~ッ!!

こうして暇な夜は今日も更けゆく・・・・・・。